世界一おいしい「おにぎり」

食を楽しむアイデア

ソウルフードライスボール

昨年、私の中の長年の常識が変わった。「おにぎり」である。私は、米が好きなのだが、好きすぎて高級な米を買うことを避けている。理由は、食べ過ぎて太るのを恐れているのである。普段食べているのはリーズナブルなものだが、米の扱いと炊き方を極めて、土鍋で炊いているので仕上がりは上の上と自負している。そんな私だが、昨年初めて新潟に行き、本場のそれも炊き立てのごはんを食べてしまった。精米したての「南魚沼産コシヒカリ」は、やはり旨味、甘みが全然違う。絶品であった。しかし驚くべきは、そのごはんを使ってにぎっていただいた「塩むすび」。米と塩。シンプルにもほどがあるそのおにぎりは、想像をはるかに超えてうまかったのである。塩が米の旨味を引き立てており、炊き立てのごはんよりも、そのおにぎりの方がうまく感じたのだから驚きだ。

それからというもの、私はこの経験を機に、炊き立てのご飯をまずは「塩むすび」にして食べるという儀式をするようになったのである…。お土産に買ったコシヒカリは、もちろん家で炊いても美味だった。そして、ハイペースで消費し、ついに、自らの手で高級米を再購入。かつて5キロの米をこんなハイペースで食べつくしてきたことがあったであろうか。

ほら、だから言ったでしょ!一度の食事で一合以上食べてしまうんだから。だから、長年その領域には手を出していなかったんだから!と太った私は、謎の自己嫌悪に陥り、米に玄米やそばの実などを混ぜて食べる通常の生活に戻ったのであった。ちなみに、おにぎりの具で一番の好みは「たらこ」や「明太子」である。普段から常備するには少々高級なので、日常的には愛用している「かつお」や「わかめ」(イソノ?)をよく作っている。今は圧倒的に「塩」が多い。「おにぎり」自体好きなので、今でも週2~3は食べている。それでもって、海苔も大好物。

どんなおにぎりにせよ、おにぎりが一番美味しいシチュエーションは、何といっても。ちょっと晴れた日は、ピクニックと称しておにぎりを持ってでかけることもある。山登り、ウォーキングめんどくさいですか?わかりますよ、そんな、ハードル上げなくていいんです。私はアウトレットに行く時、昼食代を浮かせるために、おにぎりを持っていき、近くの公園で食べたりもします。なんなら、家のバルコニーでも、ただ家の窓を開けるだけでも、外の風を感じながら、おにぎりを食べるのがいいんです。ところで、タイトルの件、私は、自分で作ったおにぎりが世界で一番おいしいと思ってるんです。そう聞くとただ「おめでたいひと」なのだが(半分合ってる)正確に言うと、「世界一美味しく感じる」と言うこと。理由はさらにしょうもなくて、なぜか、おにぎりにだけ潔癖なんですね。ちなみに、自分でも素手で握るのがなんか嫌でラップで握ってましたが、初めて素手で塩むすびをにぎってみたら、完全にあの新潟の感動がよみがえったのでした。

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