料理は「実験」である

食を楽しむアイデア

気になるものは、食べてみる。

知らないことには、始まらない。

食べてみて、「うまい」だの「微妙」だの「煮物がよさそう」だの「ポン酢で食べたい」だのと、

そこで始めて、思考のスイッチが入るものだ。

そして私は、「試作」=「実験」を始めるのである。

油麩のポテンシャル

 私は普段から「初めて」に挑戦するようにしている。人生40年以上も生きていると、日常生活では、そうそう「初めて」に出会わない。だからこそ「初めて」を見つけた時や、「機会」を見つけてはトライしてみるのだ。このワクワクがたまらない。人生一度きり。知らなきゃ損損!の心意気である。

最近「油麩」というワードを耳にした。「麩」なら食べたことはあるが、「油麩」は知らなかった。そもそも、そんなに麩に興味は無かったのだが、ちまたで流行っていると友人が言うから、家庭料理人としては一度試して見ようと思ったのである。さて、パッケージを見ると、麩を揚げたと書いているので、なんとなくいろいろが想像つく。

しかし、ある人はすっかりハマってしまったり、だし汁を吸うととにかくジューシーでおいしいなど、一部の人には評判が良いようだ。ならば、私もと、定番中の定番「煮物」に入れてみる。おお、なるほど…。一言で言うと、食感は想像通りで、麩よりコクあり。と言ったところでしょうか。しかし、油で揚げているので、煮物に肉などが入っていなくても、いい感じでコクがでるのは間違いない。いわば、油揚げと似た役割だと思った。もっとも、油揚げも入れてしまったので、100%油麩の力ではないが…。そして、油麩のジューシーさと比べる為とかではないが、なぜか高野豆腐も入れてしまっているし。あるもので作るとこうなるのですね。ジューシー煮です。それで、味わっているうちに気づいてしまったんです。かつて、お会いしたような…。正解は「オニオングラタンスープ」でした。ということはですよ!

ただ、出汁」と「しょうゆ」と「みりん」と「砂糖少々」を入れて煮ただけ。唯一の野菜、「大根」が入っている。できたては微妙な味でした。煮物は、次の日おいしくなる食べ物です。と信じてます。
このビジュアルは、完全に・・・あれじゃないですか?

「あなた、フランスパンの生まれ変わりね?」私は完全にわかってしまいましたよ。そうならそうと、おっしゃってくださいな。甘いものを欲していた私は、すぐさま卵を割り、溶き始めるのでした。そして、いざ実食!あっ!これは…フ、フ、フランスパン!ではないわね!!!早くもバレて終了。うーん、食感はまさにフレンチトーストです。味もまずくはないのですが、やはり、フランスパンの香ばしさ?旨味?の美味しさに欠けるといいますかね。おしい!としか言いようのない一品でした(笑)。パンが無くて小腹が減ったときにはいいかもしれません。ー‐‐‐実験はつづくー‐‐‐

見た目は、完全にフレンチトーストなのに!悔しーっ!勝手に期待しすぎました。でも、次回はオニオングラタンスープや、麩のカツ丼風にも挑戦するぜ!懲りるにはまだ早い!

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