はじめてのビリヤニ

食を楽しむアイデア

舌の発展と異国文化

子供の頃、好き嫌いが多かった。定番の嫌われ野菜から、定番の子供が好きなメニュー(ラーメン、カレー、パスタなど)に至るまで。じゃあ何を食べてきたのかというと、米を中心におかずとなるような、割とシンプルなものを好んで食べていたと思う。焼いた肉とか魚とか。ちなみに煮物は好きではなかった。漬物もゴリゴリに浸かって発酵してる系はだめ。好き嫌いが減ってきたのは、自分で料理をするようになってからだと思う。

そんな偏食な人間でも、時にミッションを与えられると知恵を振り絞り、改善へと向かうこともある。家族のご飯を作ればお小遣いがもらえるということで始めた料理は私に向いていたのかもしれない。苦手な野菜でも調理方法を変えたり工夫することで味が嫌でなくなった。玉ねぎなら良く炒めればおいしいと分かったり。そうして、年月をかけて偏食を克服してきた。おかげで、今となっては加工していない野菜で食べれないものはほとんどないかもしれない。

しかしながら、私の食に対する偏食の根源は他の所にもあった。ビジュアルである。盛り付け方とかではなく、見た目で想像して美味しくなさそうなものが苦手なのである。前置きが長すぎたが、インド料理はかつて、バターチキンカレーとナンを食べたきりそれ以上の料理を知らなかったのだが、この度「ビリヤニ」という料理を頂いた。(デパ地下で購入した物)

ビリヤニビリヤーニー(ヒンディー語:बिरयानी biryānī)は、インド亜大陸ムスリムにその起源を持つ混ぜご飯料理である。スパイス(通常はバスマティ米)、野菜などから作る米料理である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

検索してみると、インドの混ぜご飯だとか、炊き込みご飯と書いてある。蓋を開けると、想像の通りカレーのようなスパイスの香りがした。・・・彩り少ないね、茶色いね、米細いね・・・(正直そこまで食欲が出ず)。そして一口。ん?ちょっとまって、もう一口。そして一口。クセになる・・・それって美味しいって事かしら。きっとそうでしょう。なんでしょう。一口食べて「うんまっ!」って感じじゃなくて(失礼)、クセになるんです。雰囲気は、ピラフやパエリアに似たような感じもあるんですが、やっぱスパイスが強めなのでちょっとそれとはまた違う感じ。そして、画像に収め忘れましたが、ヨーグルトのソースが添付されていて、それと一緒に食べると、酸味が加わり、クセがまた一つ増えるんです。なんとも言えない体験です。一見ハードル高そうですが、これはアリでした。食の冒険は続く・・・

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