私は「炊き込みご飯」が好きだ。
つい先日も、その主張とおすすめをする記事を書いたばっかりだ。
1年が終わろうとする間際、私は40年の歴史を覆すであろう発見に出会えて驚きを隠せないでいる。
理由は「自分で作ったパエリアが美味すぎた」からだ。
パエリアとの出会い
30歳になって、初めてスペイン料理の店に行った。
なんでも、賞を取るほどのパエリアが食べれるとのこと。
しかし、ピラフが好きでない私は勝手に同じようなものとレッテルを貼って、あまり期待をしていなかったのだ。
そしてついにご対面。
でっかいパエリア鍋に、魚介などのゴージャスな具。
そして、次の瞬間とあるセンサーが反応。
グリンピース入っとる!
しかも、結構入ってるよ(涙)
私は大人になって、かなり好き嫌いを克服してきた。
しかし未だに食べれないアイツが……
本当に申し訳ないが、グリンピースを避ける作業に没頭して、パエリアの味の記憶はほとんど残らず。
(食べてないのにグリンピースの味が口に広がってきたりして、一種の恐怖症ではないかと思う。)
市販のパエリアの素
数年後、スーパーでパエリアの素を見つけた。
苦い記憶が蘇るも、やはり味が気になる。
何しろまだ味わっていないのだから。
パエリアの素は、鍋の素のように袋に液体の出汁が入っていて、米と炊けば出来上がるという超絶お手軽なものであった。
試しに購入してみた。
炊いてみた。
これは……ピラフやん!
その線引きは知らんけど、私のベロはそうジャッジして、再び肩を落とすのだった。
三度目の正直
その後、何度か引越し、家の周りの探索をしていたある日、近くにスペイン料理の店があることに気がつく。
外から中から念入りに調査した結果、評判が良く、メニューの写真も美味しそうだった。
意を決して、予約して行ってみた。
パエリア最初の出会いから10年近く経とうとしていた。
いざ実食……
うめぇええええええ!なんじゃこりゃ!?
魚介の旨みが米に染み込み絶品なのである。
そして、おこげの美味さ!
やばいやばいうまいうまい…
出会いから10年。
やっとパエリアの良くないイメージを払拭出来たのである。
自分で作ってみた
最近あの店行けてないな~
パエリア食べたい……
それならば、クリスマスの日がいんでない?
なんとなく雰囲気出るかなと。
思い立ったが吉日、珍しくわざわざメニューのために具材を買ってみる。
(その後使わなそうなサフランとかは買わないけど。)
入れたい具材を適当に買い、定番レシピやプロのレシピを再構築してと……
まず、作ってる最中の魚介出汁の香りがすごい美味しそうなんだわ。
そして、出来を確認しながら仕上げていく。
ワクワクドキドキ
味見で1口……
んまい!!
これだー!これこれ!
味付けの調味料、塩だけでこんな絶品なの?
私は今後、自らお店でパエリアを食べることは無いでしょう。
一緒に食べた友人から「最後の晩餐たぶん、パエリア」という言葉と共に、お墨付きを頂きました。
適当だけど絶品に仕上がったレシピ
【具材】
イカ(ちっこいヤリイカ)6匹くらい?
ちっこい芝海老15匹くらい?
ちっこいアサリ20個くらい?
ニンニク1かけ程度
米1合
玉ねぎ半玉くらい
人参1口分くらい
ミニトマト3個
塩小さじ1弱
オリーブオイル50㎖
水600㎖ちょっと
【手順】
①アサリ砂抜きしとく
②玉ねぎ、人参、ニンニク、ミニトマトをみじん切る。
イカは、1口くらいの大きさに切る。
③フライパン(大きめ)に、オリーブオイルを入れ野菜とイカを炒める。
※軽く炒めたら、放置して香ばしい色を付ける。
④水、塩、魚介を全て入れてひと煮立ちさせる。
⑤魚介に火が通ったら、魚介を取り出す。
※取り出す時、エビの頭の味噌を押して出すといい出汁になる。
⑥米を入れて中火強で4分程度煮る。(蓋しない)
⑦米が出てくるまで12~15分弱火で煮る。
⑧米に芯が無くなってるのを確認したら、最後は数秒強火にして焦げをつける。(このおこげもうまさの秘訣)
※まだ芯がある場合は水を50~100㎖入れ蓋をして3~5分煮て様子を見る。
⑨取り出した魚介をトッピングして完成。
コメント