「瓦そば」なるもの

食を楽しむアイデア
旅食から得る食の経験値

 人それぞれ食事に対する考えは様々だ。お腹を満たせれば良いと思う場合もあるだろうし、限りある人生、限りある食事数、自分の好きなものだけ食べて生きていたいと思うのもわからなくはない。しかし、私の場合は、限りある人生だからこそ、できるだけ色んな食べ物に挑戦してみたいと思うのである。食の冒険家として・・・。さて、先日生まれて初めて山口県を訪れました。せっかく食べるなら何か名物をと思い、調べてみたところ「瓦そば」なるものを見つけました。そういえば何年か前、某テレビ番組で紹介されていたのを思い出しました。「おいしそう」とかではありません(失礼)。「食べてみたい!どんな味か確かめてみたい!」これなんです。そのものを味わってない者がごちゃごちゃ言う資格はありません。(ごちゃごちゃ言う気もないですが。)私の想像との乖離が楽しみでなりません。

さっそく、注文する。先につけ汁が来て、さほど待たずに瓦そば登場。瓦に茶そばが乗ってます。何と言ってもビジュアルがパーティー感。そして、想像と違ったのは麺とつゆです。瓦が熱されて鉄板のように激熱なんですがね、その上の茶そばが焼かれてパリパリに焦げてくるんです。もしくは、あらかじめパリパリに仕上げているのかもわかりませんが・・・。それで、つけ汁の方ですが、めんつゆよりもかなり濃く甘みが強いんですね。そばだけど、そば感が薄い。どちらかと言えば食感は焼きそばにも似た感じです。そばの上には、甘辛味の牛肉と錦糸卵とネギなどが乗ってますが、それとパリパリの麺を一緒に食べると何とも言えないハーモニー。牛丼の蕎麦バージョン(語彙力に難あり)。個人的には薄味舌なのでつゆが若干しょっぱかったですが、美味しかったです。そして「おもしろい!」食べ物ですけど、その言葉が一番しっくりきました。

観光名所「錦帯橋」美しい、すばらしい。アーチの下り坂注意。油断するとつんのめります。

山口と言えば「ふぐ」は百も承知の助ですが「瓦そば」もアリです。新しい文化に触れた気がして、嬉しい一日となりました。

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