5/8は「ゴーヤーの日」

食を楽しむアイデア

苦味に目覚める

 いつの頃か、苦い物に旨味や、味わいを感じるようになり、他の食べ物や飲み物とのマリアージュを楽しめるようになった。甘い洋菓子にコーヒー、和菓子と抹茶、肉や辛い物などにビール。私の場合は、アユなどの魚の内臓もいけるし、ゴーヤーもわざわざ買って調理するほどである。人の食の好みの移り変わりは興味深い。私は子供の頃、ねぎ、玉ねぎ、セロリ、グリンピースなどの定番の嫌われ野菜をはじめ、ラーメン、スパゲッティ、カレー、おかゆ、和菓子全般などが大嫌いな子供であった。逆に何が好きか?米、エビ、カニ、魚卵、肉、珍味と言ったところか。それはもう子供という名のおじさんなのかもしれない。今では、大半は克服をしているし、子供の頃とは比べ物にならないくらい、食材や料理の種類を食べて、食の視野が広がった。

ゴーヤーに出会ったのは、二十歳をずいぶん過ぎてからだ。惣菜でゴーヤーチャンプルーを食べたのがきっかけだったと思う。不思議にそんなに苦いと思わなかった。その後、沖縄に行った時に、本場のゴーヤーチャンプルーを食べて美味いと感じ、居酒屋でもメニューにあると頼んでみたりして「好きかも」ってなったのである。

 いよいよ、これは自分でも作ってみたいとなった私はスーパーゴーヤー買ってきてサラダにしたり、天ぷらにしたり、いろいろ研究を重ねた。そして、やはりゴーヤーはゴーヤーチャンプルーが一番好みだと確信した。もう10年以上、夏になると作っているかもしれない。そうした結果、私は自分の好みを完全に把握し、自分にとっての完璧な「ゴーヤーチャンプルー」を完成させたのである。本家に比べると邪道な部分もあるかもしれない。それでも、自画自賛して本日も「ゴーヤーチャンプルー」をついばむ料理ナルシストなのであった。

ゴーヤーチャンプルー(風)の作り方≫

材料・・・ゴーヤー1本、豚肉好きなだけ、卵2個、ごま油、しょうゆ、鶏がらスープの素、こしょう、かつお節。(※約2~3人前の量)

※豚バラや豚ひき肉を使う場合は、旨味が出るので鶏がらスープの素は入れなくてOK。しょうゆは、自家製の「にんにくしょうゆ」を使っている。ねぎを入れても美味しい。島豆腐や硬豆腐ならいいが、ただの豆腐は水分を切る処理がめんどうなのと、味付けが下手なのか、味がぼやけるので入れてないです。

①ゴーヤーの上下硬いところを切り落とす。縦半分に切る。種とワタをスプーンでこそげ取って捨てる。薄切りにし、塩水(ボールに水を入れ、スプーン一杯くらいの塩を入れる)に5分程度、漬けておく。漬け終わったら、水洗いし、水気を切っておく。

②フライパンに、ごま油を多めにしき、豚肉を軽く炒め、半分火が通ったらゴーヤーも入れて炒める。鶏がらスープの素としょうゆを入れて味を決める。

③具材をフライパンの半分に寄せてスペースを作り、溶いた卵を流し入れる。スクランブルエッグを作り、半熟で全体と混ぜる。

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